Eno: 138
クラヤ美
「またいつか会いましょう。約束よ」
Profile
「暮ノ宮 クラヤ美ですわ。お見知り置き遊ばせ♪」
ゴシックドレスに身を包んだ少女。
その相貌は日傘の落とす影に覆い隠されており、薄暗がりの中に真紅の双眸が浮かんでいる。
どれだけ周囲が明るくとも、例えすぐ側から凝視しようとも、その容姿は窺い知れない。
♦
『ねえ知ってる? ”ソレ”と出会ったら■されちゃうんだって』
『自分と同じ顔をした”ソレ”は、自分に取って代わろうとするんだって』
そんなありふれた都市伝説。
二重の影は人の存在を奪い取る。
「でも残念、出来損ないだったのが運の尽き」
影は少女に成り代わり、少女は影に成れ果てた。
けれど少女だった影はどうしてか、誰かどころか何かに化けることもできなかった。
髪も顔も衣服も、傘以外の全てが影で出来た紛い物。
傘を降ろせばご覧あれ、顔の輪郭すら保てない化け物のお目見え。
人だった頃の記憶を全部忘れて、けれど人だった事実だけは忘れられなくて。
人未満の怪物以下はこうして生まれ落ちた。
♦
アリス
“私“の初めての友達。
ティアマト、パルル、クレオス、ゴゴ
またいつか。その時は、きっと。
PL Notes
PL:ろくろ(@ClockRock696)
Illust:デラシネ様(SKIMAで購入させていただきました)
大体フリー。勝手に自衛しますので良きように。
鑑定したアイテム
Sno:43
クラヤミント
日陰に生い茂っている。やや不気味
日陰に生い茂っている。やや不気味